乾燥性敏感肌の対策

敏感肌とバリア機能

 

 

敏感肌とは、外部からの刺激に非常に弱く、その結果としてトラブルを起こしやすい肌のことです。通常の皮膚であれば、別に問題とならないような刺激や物質であっても、敏感肌はそれらに過剰に反応してしまうのです。

 

 

敏感肌の人の皮膚が外部からの刺激を受けやすいのは、極端に保水力が不足しているためであると考えられます。つまり、皮膚の中の細胞に含まれるセラミドという成分が不足しているのです。

 

 

このセラミドが不足した肌はバリア機能が低下しているために、細菌が侵入しやすく炎症反応を起こしやすくなっているので、ほんの些細な刺激に対しても敏感に反応してしまうのです。

 

 

人の肌はいくつもの層から作られているのですが、その一番表面にある層が角質層です。その厚さは0.02ミリほどですが、この薄い膜が肌に触れるものから身体を守ってくれる働きや、体内の水分が蒸発しないようにする働きをしているのです。

 

 

このような角質層の働きを一般的にバリア機能といいます。手で洗剤を触っても洗剤が肌に染み込んでこないのは、このバリア機能があるからです。

 

 

肌が健康な状態である場合には、肌自身が十分な保湿成分を作り出しているのですが、何らかの理由でこの働きが低下すると乾燥肌になってしまいます。乾燥肌はバリア機能の低下を引き起こすため、外からの刺激が入り込みやすくなり、少しの刺激にも反応するようになっていまいます。これが乾燥性敏感肌といわれるものです。